心療内科への遠隔診療導入にはメリットがたくさんある
- By: E-face
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遠隔診療を導入すると患者は病院に行かなくても医師の診察を受けることができるようになり、患者の負担が大きく軽減します。診療科目によっては遠隔診療が馴染まないことがありますが、心療内科は遠隔診療との相性が非常に良く、導入するといろいろなメリットが得られます。
急性期を脱した患者に遠隔診療がおすすめできる理由
心療内科で遠隔診療が特におすすめできるのは、急性期を脱した患者です。心療内科で通院治療を受けている患者は心の病気の影響で精神的に不安定であり、治療の途中で通院するのをやめてしまうことがよくあります。治療を途中で中断してしまうと心の病気が完治しないため、患者にとってはとても危険です。
急性期を脱した患者の中には、わざわざ病院に通院しなくても遠隔診療で十分なケースがありますので、遠隔で診療をすることで治療を途中で中断せずに済みます。医師はビデオチャット等で自宅に居る患者に対して問診などをすることができ、治療の継続が可能になります。
ただし、心療内科で遠隔診療ができるのは急性期を脱した患者だけであり、うつ病などの急性期には病院に通院して治療を受けることが必要です。
「来院してもらうべき症状か」の状況判断も容易になる
遠隔診療ではビデオチャットなどで患者の様子を確認できるため、医師はビデオに投影される患者の表情を確認することで、来院してもらうべきか否かを容易に判断することができます。わざわざ通院するような症状ではない時には患者は病院に通院する必要はなく、患者の負担は軽くなります。負担が軽くなると患者は途中で治療を中断することなく完治を目指せます。また、医師と対面すると緊張してしまう患者はビデオチャットだと緊張せずに済むので、医師は的確な診断が可能になります。
遠隔診療を導入することのメリットは患者だけでなく、医師にとってもメリットがあります。多忙を極めている心療内科の医師は来院する患者数を減らすことができ、医師の負担が軽減されます。
心の病は早期の受診、治療を途切れさせないことが重要
うつ病などの心の病気は、早期発見して早期治療をすることが非常に大事になってきます。遠隔診療を導入すると早期の受診と治療を途中で途切れさせないようにすることができ、心の病気を完治させることに大きく貢献します。急性期には早めに通院して治療を受けることが大事になりますが、病院に通院するのを嫌がる患者に対しては、遠隔診療は非常に有効です。
心療内科で治療を受けている患者は、精神的に不安定になる不調期が必ずあります。不調期になると患者の多くは通院するのをやめてしまい、せっかく治りかけていても症状が悪化してしまいます。よって、遠隔での診療を行って治療を途切れさせないようにすることは非常に重要であり、場合によっては、患者の命を救うことにもつながります。